売上7億円超の漫画『小悪魔教師サイコ』の作画担当の漫画家である合田蛍冬氏が、漫画を出版する「ぶんか社」に対して3円の賠償を求める訴訟を提起した。同作は電子書籍プラットフォーム「ピッコマ」の年間人気ランキングで3位に入る人気作だが、同じ原作を使用した別の出版社からのフルカラー縦読み仕様の後発漫画が出版されるというトラブルが発生している(
ねとらぼ)。
合田氏は、同時期に後発漫画が発売されることで読者が混乱する可能性があるとして、出版社に後発漫画の作成を禁止するよう要求。しかし版元のぶんか社側からは、原作管理会社が原作をどう使うは自由であり、後発連載が始まることは確定事項との説明があったという。事前にネームチェックなどはさせてほしいとの要望したものの、その後も両作品の類似点が多数発見された。
合田氏は精神的に限界に達し、ブログで心情を告白したところ、原作管理会社taskeyがブログ投稿を取り下げない限り、合田版の連載を中止するとの意向であるとの通告があり、結果的に合田氏の漫画の連載は中止され、出版も延期される事態となっている。またtaskey側からはブログ記事に関して名誉棄損があったとして合田氏側に提訴の可能性が高いとの連絡もぶんか社経由であったとしている。
なお、元記事では同一又は類似の著作物の出版を禁止する条項などに関する議論も掲載されている。