21日も東京都ではCOVID-19の感染者が初の3万人超となる3万1878人に、大阪や福岡など35の都府県でも過去最多を更新するなど感染拡大が続いている。感染拡大を受けて厚生労働省はワクチンの5回目の接種を今秋から始める方向で検討しているという。この5回目に関しては、高齢者や持病のある人を対象とし、実用化が見込まれているオミクロン株に対応したワクチンを使う方針であるとしている(
共同通信、
FNNプライムオンライン)。こうした感染対策の一つとして用いられるアクリル製のパーティションだが、このアクリル板使用の弊害を指摘する記事が読売新聞に掲載されている(
読売新聞)。
国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一氏によれば、COVID-19の感染源はエアロゾルであり、飲食店のアクリル板や、スーパーやコンビニのレジにあるビニールカーテンは、隙間からウイルスを含むエアロゾルが入ってきた場合、換気が阻害されることからかえって危険ではないかと指摘している。本当に有効な対策は、アロゾルを停滞させないためのエアフローをおこなうための換気だと主張している。
なお第7波の感染を広げているオミクロン株「BA.5」に関しては、自治体ごとに対応方針に違いが出てきている。千葉県の熊谷俊人知事は21日、保育所などで園児の感染が確認されても濃厚接触者を特定しない方針を決めたという。園児が濃厚接触者となり通園できなくなれば、保護者が就労できなくなることから社会経済活動への影響が大きくなるためだという。特定しなければどうということは無いということのようだ。同県では20日から運用しているとのこと(
読売新聞)。
東京大学などの研究チームが在使用されている抗ウイルス薬に効果があるとする研究結果を発表した。日本国内で承認されている「レムデシビル」、「モルヌピラビル」、「ニルマトレルビル」の抗ウイルス薬に関して、「BA.5」や「BA.2.12.1」、「BA.4」の増殖を押さえる効果が高かったとしている(
FNNプライムオンライン)。