ティム・バーナーズ・リー曰く インターネットアクセスは基本的権利、すべての若者にweb接続を 71
接続 部門より
昨年、世界保健機関(WHO)がCOVID-19パンデミックを宣言した翌日にWorld Wide Webは31周年を迎えた。それから1年、webはこれまでにない大規模なテストが行われ、ライフラインであることが証明されたという。そのため、20世紀に電力が人々の基本的な権利とみなされるようになったように、インターネットアクセスを基本的な権利として、若い人々がすべてwebに接続できるようにすべきとのこと。
若い世代はデジタルネイティブ世代とも呼ばれるが、国際電気通信連合(ITU)によれば、15歳から24歳でインターネットを利用できる人の割合は70%に過ぎない(PDF)。ITUとUNICEFの調べによると、全世界で25歳以下の3分の2にあたる22億人は自宅でインターネットにアクセスできないそうだ。World Wide Web Foundationでは人類の直面する重大な問題にwebを利用して立ち向かう9人の若者の活動を紹介しているが、若い世代がすべてwebを利用できるようになれば、より多くの人がこれに続くと2氏はみる。
インターネットアクセスを若い人々すべてに届けること自体は実現可能な範囲にあるが、若い人々がweb上で差別などに直面してデジタルディバイドの間違った側に落ちていかないような環境づくりも重要だという。我々はテクノロジーを有害ではなく有益なものにし、排他的ではなく開放的なものにする必要があるとのことだ。