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13171000 story
海賊行為

米連邦地裁、海賊版サイトにホスティングサービスを提供していただけでは間接侵害にならないとの判断 7

ストーリー by headless
間接 部門より
米カリフォルニア州中部地区連邦地裁は16日、Webホスティングサービスを海賊版サイトに提供しただけでは、プロバイダーが著作権や商標権を間接侵害したとは認められないとの判断を示した(TorrentFreakの記事Softpediaの記事裁判所文書: PDF)。

この裁判は昨年8月、海賊版サイトによる侵害行為にCDNプロバイダーやWebホスティングプロバイダー、広告ネットワークが加担したとして、アダルトエンターテインメント企業のALS ScanがCloudFlareなどを訴えていたもの。10月には広告代理店Tiger Mediaに対する訴えが棄却されており、CloudFlareに対する訴えも部分的に棄却されている。今回判断が示されたのは、第2回目の修正訴状(SAC)のうち、WebホスティングプロバイダーSteadfastに対する部分だ。Steadfastは著作権および商標権の間接侵害行為を主張するSACに対し、棄却申立を行っていた。

判事は海賊版サイトの著作権侵害行為に対し、Steadfastによる重大な貢献はなく、誘引も行っていなかったと指摘。また、Steadfastには海賊版サイトを管理する権限もなく、直接的な利益を得ていたわけでもない。そのため、Steadfastは単にホスティングサービスを提供していただけであり、著作権間接侵害の成立要件は満たさないと判断した。

商標権の間接侵害については著作権の間接侵害よりも成立要件が厳しく、被告が直接的な侵害者に対し侵害行為をするよう意図的に誘導したか、侵害者が偽の表示をして販売することを知りつつ継続的に商品を提供し続けたか、のいずれかを満たす必要がある。しかし、SACではいずれの行為についても裏付けとなる証拠が示されていないとするSteadfastの主張に判事は同意している。

このほか、SteadfastはDMCAのセーフハーバー条項でプロバイダーは保護されるとも主張していたが、判事は間接侵害の不成立により、その他の棄却請求事由を検討する必要はないとしている。なお、セーフハーバー条項適用について法律面だけで判断することは難しく、被告側から十分な証拠が示されないことも多いため、裁判所の多くは棄却請求の段階での判断を避けているそうだ。
13170989 story
任天堂

任天堂、同社とは無関係の公道カートレンタル業者「マリカー」を提訴 109

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関係 部門より
insiderman 曰く、

任天堂が、公道カートのレンタル事業を行っている株式会社マリカーに対し、不正競争行為および著作権侵害行為の差止等と損害賠償を求めて提訴を行った(ニュースリリース)。

「マリカー」は任天堂の人気ゲーム「マリオカート」の略称としても知られており、任天堂はこの社名が同社の権利を侵害していると主張。また、公道カートのレンタル時に任天堂が権利を持つ「マリオ」などのキャラクターのコスチュームを貸与していたことについても問題としている。

マリカーが報道機関向けに公開した声明文によると、同社は24日時点で訴状を受け取っていないが、不正競争行為や著作権侵害行為には該当しないと判断してサービスを提供してきたという。また、任天堂の担当者と数か月前に協議や情報交換を行い、サービスに理解を示す発言が得られたとも述べている。現在のところ、同社Webサイトはダウンしているようだが、TripAdvisorのレビューに写真が多数掲載されている。

13170302 story
著作権

GoogleとMicrosoft、海賊版配信サイトの検索順位を引き下げへ 24

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ブロック 部門より

GoogleやBingといった検索サイトで、海賊版コンテンツを提供するサイトの検索順位を下げる動きがあるという(GardianThe Next WebThe BridgeSEMリサーチ)。

消費者が違法ダウンロードサイトに到達することを防ぐとともに正規配信サイトへと誘導することを目的としており、今夏にもこの変更が検索サイトに適用される見込みのようだ。

これと並行して、違法サイトのブロックや違法サイトの拡散防止、正規サイトからのダウンロードを奨励するキャンペーンなども行われるとのこと。

13170187 story
法廷

ニュージーランド高等法院、キム・ドットコム氏らの米国への身柄引渡しが認められると判断 9

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ついに逮捕か 部門より
headless 曰く、

ニュージーランド高等法院は20日、米国によるオンラインストレージサービスMegauploadの創業者キム・ドットコム氏ら4名に対する身柄引渡し要求が認められるとの判断を示した(高等法院のプレスリリース: PDFドットコム氏側の発表Ars TechnicaTorrentFreak判決文PDF)。

Megauploadは2012年、著作権侵害行為を理由に閉鎖された。しかし、ドットコム氏らはニュージーランド在住のため、米国が身柄引渡しを求めている。ニュージーランドの連邦地裁では2015年に身柄引渡しを認める判断を示したが、ドットコム氏側はこれを不服として上訴していた。

高等法院では、著作権侵害は米国・ニュージーランド間の犯罪人引渡し条約の対象となる犯罪に当たらないとするドットコム氏側の主張を認めている。ただし、著作権侵害は詐欺に相当し、詐欺は犯罪人引渡し条約の対象となるとして、4人の身柄引渡しが認められると判断した。

これに対しドットコム氏側は、ユーザーによる行為の責任をインターネットサービス提供者に負わせないとする国会の意図を高等法院が受け入れつつ、その意図に反する判断を示したなどと批判。控訴裁判所の判断を求める考えを示している。

13169688 story
ビジネス

歌詞を掲載して解説していたブログに対しJASRACが削除依頼、ブログ著者は引用と主張 97

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どこまでが引用なのかは裁判してみないと分からない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

JASRAC管理曲の歌詞の一部をブログに掲載し、紹介とともに解釈などを記していたブログ記事に対し、JASRACが削除依頼を行っていたという。ブログの著者はこれに対し著作権法で許されている正当な引用だと主張、削除しない姿勢を示している(JASRACから歌詞の引用が著作権法違反だとクレームがきたんですけど — 彼方の音楽)。

問題とされた記事一覧については「はてなの運営さんからお返事を頂きました」というエントリに記載されているが、合計96エントリーが対象だったとのこと。引用している歌詞の分量は1~2フレーズ程度で、この分量であれば十分引用と判断できるのではないかと思うが、今後のJASRACの対応は気になるところだ。

13168055 story
プライバシ

無線通信機能を備える「喋るおもちゃ」に脆弱性、盗聴や任意の言葉を遠隔から喋らせることが可能 21

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一歩間違えばホラー 部門より
taraiok曰く、

ドイツで無線通信によるインターネット接続機能やマイク、スピーカーを備えたおもちゃの人形「「My Friend Cayla」が、「盗聴器」に当たるとしてトラブルになっているという(THE VERGEBBCPHYS ORGSlashdot)。

この人形はユーザーの「質問」に対し、インターネット経由でサーバーに接続してその回答を喋らせる機能を備えている。しかし、2015年にソフトウェアに脆弱性が発見され、この人形を「ハック」して音声を盗聴したり、任意の言葉を喋らせたりすることが可能になる状態になっているという。

13168053 story
携帯電話

米国での入出国時に携帯電話内の情報を抜き出される可能性、携帯電話は家に置いていけ 61

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米国の中国化 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

米国に入出国する場合、携帯電話は持って行かない方が良いという。携帯電話から各種情報が抜き出され、最悪の場合テロリスト関係者として逮捕される可能性があるからだそうだ(freeCodeCampSlashdot)。

1月30日、NASAジェット推進研究所の研究者であるSidd Bikkannavar氏は、空港で税関と国境警備隊に捕まり拘束されたそうだ(THE VERGE)。彼らは携帯電話とパスワードを要求、氏は電話機がNASAのもので機密情報が含まれていると説明したが納得せず、ロックされた携帯電話を持ち去ったという。この携帯電話は30分後に返却されたのだが、この間に携帯電話内の情報がすべて抜き取られてチェックされていた可能性があるという。

現在、Elcomsoftなどの企業が携帯電話内の写真や連絡先、電子メール、ソーシャルメディアアカウントのパスワードなどを数分で抜き出せるソフトウェアを提供している。顧客には様々な国、軍隊、民間治安部隊や警察などがおり、彼らはツールを駆使して、知るべきことをすべてアーカイブすることができる。必要なのはロックされた携帯電話本体だけだ。

もしFacebookやLinkedInの友人リストに重大犯罪者が含まれていれば、最悪の場合テロリスト関係者として逮捕されることすらあり得るという。電子フロンティア財団は「米国の国境は厳密には米国ではない」ため、米国内の法律が適用されないとして米国人に警告を出している(EFF)。

13166631 story
プライバシ

「恥ずかしいデジタル遺品」を隠しきるには 61

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遺族の尊厳を守れ 部門より

死後に見られたくないファイルなどの「デジタル遺品」をどう管理すべきか、というテーマでイベントが開催されたそうだ(ASCII.jp)。

葬儀屋での勤務経験があるというライターの古田雄介氏によると、「遺族にとって必要なデータ」は分かりやすいようにメモなどで残しておき、その上で隠したいデータは別のアカウントに分けたり、暗号化ストレージや別の端末に保存するのが良いという。また、「お金絡みの隠しは諦める」とのアドバイスもある。

なお、イベントに参加した別のPC系ライターによると、「故人のファイル捜索を遺族に依頼されたり、死者からFacebookの友達申請が来た」といったこともあるそうだ。

13162178 story
政府

静岡県湖西市、ふるさと納税者1,992名の住所自治体に別人のマイナンバーを誤記載した寄附金控除書類を送付 80

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控除 部門より
hylom 曰く、

静岡県湖西市が、昨年同市にふるさと納税した1,992人について、別人の個人番号を記載してその納税者の自治体に通知していたと発表した( 毎日新聞の記事ITproの記事 )。

「表計算ソフトの操作ミス」で個人と個人番号との対応にずれが発生し、そのまま印刷を行ってしまったことが原因だという。流出先は地方自治体であるため、これがそのままほかの組織などに流出する可能性は低いと思われるが、マイナンバー法で定められた「重大な事態」に該当するとのこと。

なお、マイナンバー法では個人番号の漏洩について罰則規程を設けているが、今回の件について罰則が適用されるかどうかは不明。

ふるさと納税事務では、寄附者が寄附金税額控除を申請するための「寄附金税額控除に係る申告特例通知書」を1月末までに寄附者住所地の自治体へ送付する。市は5,853名分の通知書を727自治体に送付したが、送付先自治体から寄附者のものと異なる個人番号が記載されているとの連絡を受けて調査したところ、174自治体1,992名分の誤記載が確認されたという。今後の対策として市では照合作業を徹底するほか、表計算ソフトでの管理をやめ、委託先から提供されるシステムでの管理に切り替えるとのことだ(湖西市の発表報道資料: PDF)。

13159630 story
Oracle

AndroidにおけるJava APIの使用を巡るOracle対Googleの裁判、Oracleが上訴 16

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まだやるの 部門より

OracleがAndroid OSにおけるJava APIの使用を巡ってGoogleを提訴していた問題で、2月10日Oracleが上訴を行った(ZDNet Japan)。

この裁判は、GoogleがAndroid OS内でOracleに無断でJava APIを実装・提供したことが知的所有権の侵害に当たるとしてAndroidの配布中止や賠償金支払いを求めていたもの(過去記事)。

裁判では、Googleが独自に実装したJava APIが特許や著作権の保護対象であるかどうかがまず争われた。これについては2012年に米カリフォルニア州北部地域連邦地裁が著作権侵害は認めらないとの判決を下しOracleに対しGoogleの訴訟費用支払いを命じた。しかしその後Oracleは控訴、2審の米連邦巡回区控訴裁判所はGoogleによる著作権侵害を認めた。これに対しGoogleは上告していたが2015年にこれが却下され、Java APIは著作権法で保護されるということが決定したものの、2016年にはGoogleによるJava APIの利用はフェアユースに該当し責任を問われないという判断が出ていた

13159448 story
Google

YouTube上にある日本のレーベルに所属しているアーティストのMVはアメリカからは見られない 17

ストーリー by hylom
しわ寄せは消費者とアーティストに 部門より
insiderman 曰く、

昨今ではミュージックビデオをYouTube上で公開することは珍しくないが、日本の音楽レーベルに所属しているアーティストのミュージックビデオの多くは、アメリカやオーストラリアからは視聴できないという(Togetterまとめ)。

日本のロックバンド、くるりの岸田繁氏がYouTube上でのミュージックビデオ公開を告知したところ、海外からは見られないという反応があったことが発端。ミュージシャン田中潤氏のブログによると、YouTube側と日本のレーベル側との契約問題が原因のようだ。

YouTubeは2015年に定額配信サービス「YouTube Red」を開始したが、当時このYouTube Red関連の契約に合意していないアーティストのコンテンツはYouTube上から削除されるという話もあった(過去記事1過去記事2)。この辺りが原因となっているようである。

13156000 story
検閲

成人コミックをKindle Unlimitedで販売していた同人サークル、突然販売停止処分を受ける 55

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信用できないAmazon 部門より

Amazon.co.jpの電子書籍セルフ出版サービスKindle Direct Publishing(KDP)経由で成人コミックを販売していた同人サークルIronSugarが、Amazon側から「コンテンツガイドライン」違反による販売停止処分を受けたことを明かしている(同サークルのブログ)。

同サークルはKDP経由で毎月数百万円単位での収益を受け取っていたものの、2月に突然Amazon上の商品ページにアクセスできなくなったという。KDPのサポートに連絡したところ、「コンテンツガイドラインを侵害するコンテンツが含まれている」として販売停止となったという回答が出たそうだ。

KDPサポートから当初は「成人向けコンテンツのため商品検索に表示されない」という的外れな回答が帰ってきたこともあり、同サークルはKDP経由での販売から撤退し、電子取次会社経由で複数の電子書籍サイトで配信を進める方針にするとのこと。

13155997 story
海賊行為

Googleドライブの海賊版共有対策はハッシュ値の照合? 12

ストーリー by hylom
これだけではないかもしれないが 部門より
headless 曰く、

Googleドライブは容量が許す限りどのようなファイルでも保存できることから、海賊版の共有に使われることも多いという。Googleではこのような問題への対策として、海賊版の公開用リンク生成をブロックしているようだ(TorrentFreak)。

Googleドライブに格納したハリウッド映画のスクリーナー(メディアなどに提供されるサンプル版)のコピーを共有しようとしたところ、警告が表示されてリンクが生成できなかったとの報告を読者から受けたTorrentFreakでは、同様の現象が再現することを確認したという。

警告は利用規約に違反する可能性があるといったもので、違反の詳細は提示されないが、米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく削除要請の手順を解説するページへのリンクが含まれていたとのこと。TorrentFreakの問い合わせに対し、Googleでは不正利用防止対策の詳細についてはコメントできないと回答している。

Googleは米著作権局が昨年開催した円卓会議で、Googleドライブにおける海賊版対策として、ファイルのハッシュ値を利用して検出する仕組みを導入済みだと回答している。そのため、Googleドライブのコンテンツに対する有効な削除要請を受けた場合にハッシュ値を記録し、他のユーザーが同じファイルを共有しようとした場合に警告する仕組みだとTorrentFreakはみているようだ。

13154676 story
マイクロソフト

Microsoft、特許ゴロによる訴訟に対抗するプログラムをAzure顧客に提供へ 17

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帝国VSゴロ 部門より

Microsoftが同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」ユーザー向けに、「Microsoft Azure IP Advantage」というプログラムを提供することを発表した。Azureユーザーに対し「根拠のない知的財産訴訟」が起こされた場合に、訴訟費用を補填したり、Microsoftが保有する特許を使用して「反撃」を行うことを可能にするという(日経ITproZDNet Japan)。

これに対し、「高度に発展した特許業界はヤクザと見分けがつかない」として現行の特許制度を批判する声も出ている。

13151733 story
プライバシ

電子メールでの約束を忘れないようにCortanaが通知してくれる機能 26

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世話 部門より
Microsoftは9日、電子メールで約束した内容をCortanaが通知する新たなリマインダー機能を発表した(Windows Experience Blogの記事Softpediaの記事BetaNewsの記事VentureBeatの記事)。

Cortanaには既にリマインダー機能が搭載されているが、新機能ではCortanaを呼び出して設定する必要はなく、何かを約束する内容の電子メールを送信するだけでいい。約束の内容はCortanaが自動で認識し、期日が指定されている場合は期日前に通知が表示されるとのこと。

この機能は米国のWindows 10環境で利用可能となっており、数週間のうちにiOSとAndroidでも利用可能になるという。現在のところサポートされているのはOutlook.comとOffice 365(職場または学校のアカウント)のみだが、他の電子メールサービスのサポートも提供予定とのこと。ただし、米国以外での提供については言及されていない。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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