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これって自衛隊でいうところの「特防秘」に相当するレベルの秘密で、扱う人間には相当な身元調査が入るはずです。sengoku38氏のような「情報そのものは秘密ではないけど職務規定上どうよ」という案件は総理大臣が明確に「対象にしない」と述べていますので、範囲はかなり狭く、普通の国家なら防諜で明確に法規制されている分野です。西山記者のようにハニートラップのような卑劣な手段で情報を得ようとする人間やその協力者を罰する法律がなかったことがむしろ驚きです。産業スパイですら対象ではない。
この法律の問題は「いずれ必ず全ての情報が公開される」ことを担保させる手段がないことで、諸外国ではおおよそ25年・50年・75年で機密解除がなされますが、今の法案では数年毎に持ち回り閣議で形式的に承認されれば永遠に公開しない事も可能になります。これは後世史家の評価を得るという自覚を統治機構が失う恐れがあるので大変危険です。「いずれ必ず全面公開」原則を法文にねじ込むべきです。
マスコミとしてはこっちを攻撃するほうがよほど筋が良いと思いますが。
>という案件は総理大臣が明確に「対象にしない」と述べていますので、
べつに総理大臣がどんな寝言をほざこうが、法律は条文と(最高裁)判例が全てなので関係ねーよ。
「オレ自身はこんな風に思ってるけど、実際にどうなるかは分からないからね! オレを信じて有罪判決もらっても、オレは何も責任取らないからね!」と言ってるのと一緒.
この法律は閣法なので、内閣法制局が過去や現行法とのすり合わせ、判例や政令との矛盾の洗い出しなどを行い、施行令に膨大な注釈が付けられます。
戦後の日本には憲法の特別裁判禁止規定がありますので(憲76-2)憲法裁判所がありませんが、英米法典のように事実が発生してからその事実のみを裁判で争い、判例を確定させるというやり方は大陸法に英米法を接木された日本の法体系にはなじまない部分があるので事前審査を行う、という独特のやり方を採用している訳ですね。もっとも最近の英米法は法律そのものの違憲性を問える方向になっていますので、戦後法体系は日本が先行しているとも言えます。
現在の司法は大審院のような司法省の干渉を受けない三権分立で、過去の類似判例や法律に拘束されるからそんな事態にはなり得ません。行政も当然過去に拘束されますから立法には細心の注意が払われます。そのための事前審査ですから。
それに法案が仮に成立したとしても、下級審から取材権の侵害とか不確認訴訟をやればいいことです。戦前と違っていまは違憲立法審査権がありますので、下級審であっても理論的には間接的に法律を反故にできます。さらに、性格上外患誘致や破防法よりは抜きやすいものの、外交事案とのかかわりがありますから(スパイ防止法ですから当然)抜きにくい法律であることには変わりありません。
総理大臣の発言は当然に行政の長としての立法趣旨を反映したものと認識されますから、法制局の注釈や施行令はそれに沿ったものになりますし、裁判の証拠としても採用されうるものです。破防法指定団体と防衛外務を中心とした行政、外国使節や内外情報機関が気をつければいいだけです。報道機関の正当な取材に関しては既に修正されていますし、性交渉の事実を持って当該人を脅迫するような明らかに不当な取材は法的社会的に認める必要はありません。どこに線引きをするか、が問題であって、法自体の必要性については既に合意がなされ、必要な修正がなされているので、この部分に関して条件闘争をし言質を取る、というのが方針であるべきなのに、法自体の存在を以って国民を脅迫扇動するのは筋が違いますよ。
むしろ、「転び公妨」の脱法的な運用について枠を嵌めた点では公安当局への規制という点で画期的な法律であるといえます。あとは事後公開原則(核セキュリティなどは個別法で規制すれば良い)を定めればいいでしょう。
厳密に規定されていても、チェックが機能しないとやりたいほうだいではないかと。もっとも解釈改憲の国ですから、逸脱していないと強引に言い張る可能性も。
ちゃんと高級官僚の人事を官邸が牛耳るように変えようとしてるしな。まさにやりたい放題になる
本来は政権交代でチェック機能になるんだが、代わりになる政党を育ててこなかったツケが
>本来は政権交代でチェック機能になるんだが、代わりになる政党を育ててこなかったツケが
オフトピックだけどね、よくこんなこと言う人いるよね。政党とか議員って育てるものなの?正直、そんな他力本願な議員に対して、票を入れようと思わない。
まずは自分で成熟しようとして、それから議員になれといつも思うんだけど。
自民党は政権内で交代が起こってるから問題ないですね。
少し前に、日本と朝鮮で交代させようとして大失敗した事例がありましたが。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
条文全部読みましたが (スコア:5, 興味深い)
これって自衛隊でいうところの「特防秘」に相当するレベルの秘密で、扱う人間には相当な身元調査が入るはずです。
sengoku38氏のような「情報そのものは秘密ではないけど職務規定上どうよ」という案件は総理大臣が明確に「対象にしない」
と述べていますので、範囲はかなり狭く、普通の国家なら防諜で明確に法規制されている分野です。
西山記者のようにハニートラップのような卑劣な手段で情報を得ようとする人間やその協力者を罰する法律がなかったことがむしろ驚きです。
産業スパイですら対象ではない。
この法律の問題は「いずれ必ず全ての情報が公開される」ことを担保させる手段がないことで、諸外国ではおおよそ25年・50年・75年で
機密解除がなされますが、今の法案では数年毎に持ち回り閣議で形式的に承認されれば永遠に公開しない事も可能になります。
これは後世史家の評価を得るという自覚を統治機構が失う恐れがあるので大変危険です。「いずれ必ず全面公開」原則を法文にねじ込むべきです。
マスコミとしてはこっちを攻撃するほうがよほど筋が良いと思いますが。
Re:条文全部読みましたが (スコア:1)
>という案件は総理大臣が明確に「対象にしない」と述べていますので、
べつに総理大臣がどんな寝言をほざこうが、法律は条文と(最高裁)判例が全てなので関係ねーよ。
「オレ自身はこんな風に思ってるけど、実際にどうなるかは分からないからね!
オレを信じて有罪判決もらっても、オレは何も責任取らないからね!」
と言ってるのと一緒.
内閣法制局の意義について (スコア:3, 興味深い)
この法律は閣法なので、内閣法制局が過去や現行法とのすり合わせ、判例や政令との矛盾の洗い出しなどを行い、
施行令に膨大な注釈が付けられます。
戦後の日本には憲法の特別裁判禁止規定がありますので(憲76-2)憲法裁判所がありませんが、英米法典のように事実が発生してから
その事実のみを裁判で争い、判例を確定させるというやり方は大陸法に英米法を接木された日本の法体系にはなじまない部分があるので
事前審査を行う、という独特のやり方を採用している訳ですね。
もっとも最近の英米法は法律そのものの違憲性を問える方向になっていますので、戦後法体系は日本が先行しているとも言えます。
現在の司法は大審院のような司法省の干渉を受けない三権分立で、過去の類似判例や法律に拘束されるから
そんな事態にはなり得ません。行政も当然過去に拘束されますから立法には細心の注意が払われます。
そのための事前審査ですから。
それに法案が仮に成立したとしても、下級審から取材権の侵害とか不確認訴訟をやればいいことです。戦前と違っていまは
違憲立法審査権がありますので、下級審であっても理論的には間接的に法律を反故にできます。
さらに、性格上外患誘致や破防法よりは抜きやすいものの、外交事案とのかかわりがありますから(スパイ防止法ですから当然)
抜きにくい法律であることには変わりありません。
総理大臣の発言は当然に行政の長としての立法趣旨を反映したものと認識されますから、法制局の注釈や施行令はそれに沿ったものになりますし、
裁判の証拠としても採用されうるものです。破防法指定団体と防衛外務を中心とした行政、外国使節や内外情報機関が気をつければいいだけです。
報道機関の正当な取材に関しては既に修正されていますし、性交渉の事実を持って当該人を脅迫するような明らかに不当な取材は法的社会的に認める必要はありません。
どこに線引きをするか、が問題であって、法自体の必要性については既に合意がなされ、必要な修正がなされているので、
この部分に関して条件闘争をし言質を取る、というのが方針であるべきなのに、法自体の存在を以って国民を脅迫扇動するのは
筋が違いますよ。
むしろ、「転び公妨」の脱法的な運用について枠を嵌めた点では公安当局への規制という点で画期的な法律であるといえます。
あとは事後公開原則(核セキュリティなどは個別法で規制すれば良い)を定めればいいでしょう。
Re:内閣法制局の意義について (スコア:1)
厳密に規定されていても、チェックが機能しないとやりたいほうだいではないかと。
もっとも解釈改憲の国ですから、逸脱していないと強引に言い張る可能性も。
Re: (スコア:0)
ちゃんと高級官僚の人事を官邸が牛耳るように変えようとしてるしな。
まさにやりたい放題になる
本来は政権交代でチェック機能になるんだが、代わりになる政党を育ててこなかったツケが
Re: (スコア:0)
>本来は政権交代でチェック機能になるんだが、代わりになる政党を育ててこなかったツケが
オフトピックだけどね、よくこんなこと言う人いるよね。
政党とか議員って育てるものなの?
正直、そんな他力本願な議員に対して、票を入れようと思わない。
まずは自分で成熟しようとして、それから議員になれといつも思うんだけど。
Re: (スコア:0)
自民党は政権内で交代が起こってるから問題ないですね。
少し前に、日本と朝鮮で交代させようとして大失敗した事例がありましたが。