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地デジカの解説資料にGFDL違反の疑い?」記事へのコメント

  • ウィキペディアの「シカ」の項目と「What's 地デジカ?」の当該ページを見比べました。「What's 地デジカ?」の当該ページを書く際にウィキペディアを写したことは、印象だけでいうならほぼ明らかです。僕にこれ以上詳細な検討する能力はないし、詳細なことを知るために努力したいとも思いません。

    不特定多数の人に配布する文書を作る際には、ウィキペディアを写すにしても、少しずつ書き直して言い訳の余地を作っておくくらいの労力は普段から払っておいた方が得なのではないか、などと要らぬことを考えました。

    しかし、あえて波風を立てるようなことを書くと……、ウィキペディアの利用条件が GFDL であるのは残念です。もっと利用条件が緩ければ良いのに。特に、

    • それ、ウィキペディア側の説明が微妙な気がする。
      GFDL非公式日本語訳によれば、
      > I. 「履歴 (History)」と題された部分とその題名を保 存し、そこに改変版の、少なくとも題名、出版年、新しく変更した部分の著 者名、出版者名を、題扉に掲載するのと同じように記載した一項を加えるこ と。
      だから、変更履歴そのものを掲載するんじゃなくて、その付随するデータを載せるんだよ。実際、ウィキペディアの英語版でpdfを作成すると、その著者名だけが掲載されるし。

      • GFDL非公式日本語訳によれば、
        > I. 「履歴 (History)」と題された部分とその題名を保 存し、そこに改変版の、少なくとも題名、出版年、新しく変更した部分の著 者名、出版者名を、題扉に掲載するのと同じように記載した一項を加えるこ と。
        だから、変更履歴そのものを掲載するんじゃなくて、その付随するデータを載せるんだよ。

        付随するデータとは何のことでしょうか。 GFDL では「履歴」と題された部分を保存する必要がある、つまり勝手に省略するなど手を加えてはいけないのだから、改変版でも元の文書の変更履歴全体を載せる必要があるように思うのですが。

        ただ、 #1560430 [srad.jp] の人に教えていただいたライセンスの変更の話の中で、

        • > 付随するデータとは何のことでしょうか。

          履歴って言葉を僕が誤解したかもしれませんが、必要なのは、実際の差分じゃなくて、その著作者などのメタデータってことです。だから、そんなに量は多くないし、良くやるのは、ウィキペディアの履歴ページへのリンクを貼る方法です。

          > ウィキペディアに PDF を作る機能があるのですか?

          はい、英語版にあります(日本語版はありません)。適当なページのサイドバーをご覧ください。

          • by fcp (32783) on 2009年05月08日 13時54分 (#1561288) ホームページ 日記

            > ウィキペディアに PDF を作る機能があるのですか?

            はい、英語版にあります(日本語版はありません)。適当なページのサイドバーをご覧ください。

            見つからないよぅ。と思って試しにログインしてみたら、おっしゃる通りサイドバーに PDF version というリンクが現れました。こんな機能があるんですね。知りませんでした。

            > 付随するデータとは何のことでしょうか。

            履歴って言葉を僕が誤解したかもしれませんが、必要なのは、実際の差分じゃなくて、その著作者などのメタデータってことです。だから、そんなに量は多くないし、良くやるのは、ウィキペディアの履歴ページへのリンクを貼る方法です。

            説明ありがとうございます。僕は履歴という言葉で yukichi さんのおっしゃる「その著作者などのメタデータ」のことを指していました。つまり、このページ [wikipedia.org]にあるような内容です (以下でもこの意味で「履歴」という言葉を使います)。これを全部載せるのは、場合によっては負担だと思います。

            ウィキペディア [wikipedia.org]には、履歴の取り扱いについて次のように書かれています。

            あなたは、関係する記事等の「変更履歴」をコピーし、かつ、同様の形式であなた自身の改訂のデータを追加した「履歴 (History)」を作成しなければなりません (4条1項2文I号。あなたがその後更に改変を加えた場合には、その改訂履歴も適切に更新しなければなりません)。あなたは、当該二次的著作物の著作者が誰であるか (あなたの名前と、原著作物たる記事等の著作者を最低でも5名 (5名未満の場合はすべて) の名前) をタイトル・ページにおいて明記しなければならず (4条1項2文B号)、また、あなたは、当該二次的著作物の出版者ないし公表者が誰であるかをタイトル・ページに明記しなければなりませんが (4条1項2文C号)、この二つの義務は、インターネット上のテキストの場合、当該二次的著作物のタイトル・ページに、あなた自身の作成した「履歴 (History)」へのリンクを含めることにより、満たすことができます。また、あなたは、過去のすべての版に対するリンクを、そのまま記載しなければなりませんが、このような記載は履歴 (History) のセクションにおいてなされてもよいことになっています (4条1項2文J号)。したがって、「変更履歴」のコピーの際には、リンクを外してはなりません。

            教えていただいた方法で作った PDF にはタイトルページなんてないようなので、ライセンスとどう整合性がとれているのかよくわかりませんが (日本語版と英語版で利用条件が違う?)、この記述を信用するなら、二次的著作物が紙の文書である場合には履歴ページの内容を全部載せる必要があるようです (「What's 地デジカ」は紙でも配布されているものと想像しています)。さらに、「履歴ページ中のリンクを外すな」という条件はどのようにすれば満たされるのか明確でありません。

            ところで、英語版の verbatim copying に関する説明 [wikipedia.org]によると、履歴ページが GFDL でいう「履歴」に当たるかどうかには議論の余地があるそうです。ややこしいなあ、もう。

            クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの CC-BY-SA で配布されるようになれば、 GFDL でややこしい「履歴」の特別扱いが不要になって、再利用がずっと簡単になると思うので、ぜひデュアルライセンス化を実現してほしいです。

            親コメント
            • by tietew (6130) on 2009年05月08日 15時27分 (#1561381) ホームページ
              利用条件ではなくて、単に解釈の差でしょう。最終的にはGFDLに従ってさえいればいいので、日本語版においてあるあの解釈にそのまま従わなければならないということはありません。

              また、本文の改変しないコピー (逐語的コピー = verbatim copying) を作るだけの場合と、改変を加える場合では、従うべき条件が違うことにも注意する必要があります。

              GFDLはもともと紙のマニュアルを想定して作られたライセンスなので、「オリジナルにアクセスできる」ことは重視されておらず、その代わりに履歴を残すことを重視していますし、そもそも何百版も履歴が重なるなんてケースは例外的に考えられていたはずです。Wiki+GFDLなんて、もともとライセンス制定時の想定していない使い方をしているわけで、議論の余地があったり微妙な齟齬があるなんてことは当たり前で、ある程度「みなし」や「解釈」で運用する必要があるのは当然のことです。
              親コメント
              • by fcp (32783) on 2009年05月08日 18時09分 (#1561550) ホームページ 日記

                コメントありがとうございます。

                利用条件ではなくて、単に解釈の差でしょう。最終的にはGFDLに従ってさえいればいいので、日本語版においてあるあの解釈にそのまま従わなければならないということはありません。

                じつは最初の文の主語が何なのかわかっていないのですが、それはともかく、 GFDL 自体とその解釈とを区別してみても、あまり気分は晴れません。

                少なくともウィキペディア日本語版の公式な方針として掲げられた解釈に従うなら、ウィキペディアの項目を改変して紙媒体の作品を作ろうとする場合、履歴ページの内容をすべて載せる必要があります。逆に言えば、何らかの事情で履歴ページの内容を載せることが現実的でない場合、利用をあきらめるか利用許諾契約の解釈をめぐって争う覚悟を決めるかのどちらかが必要になります。その状況で争う方を選ぶのは、裁判になった場合に勝てるかどうかとは別に、困難なことです。

                僕がもっと簡単に利用できるものがあれば良いのになと思い、デュアルライセンスへの移行を願うのはそういうわけです。

                また、本文の改変しないコピー (逐語的コピー = verbatim copying) を作るだけの場合と、改変を加える場合では、従うべき条件が違うことにも注意する必要があります。

                注意しているつもりでしたが大々的に間違えていましたね。ご指摘ありがとうございます。 #1561288 [srad.jp] で PDF 文書にタイトルページがないことに疑問を呈しましたが、この PDF 文書の作成は verbatim copying なのでしょうから、改変を加える場合の条件に従っていなくても何もおかしくないのでした。

                親コメント
              • by Anonymous Coward

                ウィキペディア日本語版の「解釈」に従う必要があるのは、ウィキペディア日本語版上で記事を編集する場合のみということになっているようです(実際には記事のみならずすべての名前空間がGFDLですが議論の本筋と関係ないのでとりあえずおいておきます)。そうでないと、日本語版の記事を(「解釈」が異なるかもしれない)他言語版に翻訳して取り入れることができなくなるからです。
                したがって外部利用する場合にウィキペディア日本語版の「解釈」に従わなくても、解釈をめぐってウィキペディア日本語版と争う必要はあるとは限りません(

              • by fcp (32783) on 2009年05月09日 15時30分 (#1562134) ホームページ 日記

                コメントありがとうございます。

                ウィキペディア日本語版の「解釈」に従う必要があるのは、ウィキペディア日本語版上で記事を編集する場合のみということになっているようです(実際には記事のみならずすべての名前空間がGFDLですが議論の本筋と関係ないのでとりあえずおいておきます)。

                その主張は、著作権の説明のページの「複製、改変、再配布などの利用をされる方へ」の節 [wikipedia.org]に書かれた解釈に適用されるのでしょうか。ここには例えば

                他人により作成されたウィキペディアの記事等を、あなた自身の本、新聞や雑誌の記事、ウェブサイトその他の著作物 (ここでは、以下「当該二次的著作物」と呼びます) で利用することは可能です。この場合、あなたは、GFDLによる義務を負います。特に、次に掲げる諸点に注意してください。なお、あなたの著作物において「タイトル・ページ」がどこであるかは、GFDL1条の定義によって判断してください。

                という文章があり、これがウィキペディア日本語版の記事を編集する場合の話だという主張は苦しいと思います。

                親コメント

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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