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少々脱線気味になりますが、木版印刷が盛んだった江戸時代の日本にも著作権はありませんでした。なので、話題の本は次々と海賊版や類似本が出回り、中には対応に苦慮した人もいるようです。 吉田光由の「塵劫記」などが有名ですが、自身による度重なる改版に加え、様々な異本が伝わっています。
塵劫記といえば「新篇 塵劫記」において最終問題に解を記載しない「遺題」を載せたのがよく知られているところです。いわば吉田光由からの挑戦状で、腕に憶えのある算術家がこれを解いては自身の本に解法を記し、またその巻尾により難しい「遺題」を載せるという“遺題継承”と呼ばれるサイクルを生み出し、これが日本の算学発展に寄与したとされています。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
みんな・・・ (スコア:0)
という言葉を忘れてるとしか思えない・・・
Re:みんな・・・ (スコア:0)
今の著作権違反に該当する模倣は当然あったと思われるが。
ギルド的な職人世界で完結してたから慣行が全てだったのか。
ちょいと限定しないととりとめない話になるけど。
Re:みんな・・・ (スコア:2, 興味深い)
勝手に自分の著作だと主張するような例は当然、多くあります。ただ、現在の古典研究の中ではそういったものを全部寄せ集めて「どの組み合わせが原典に近いか」といった作業をやっているわけで、あんまり重要なことではないのではないかと。
Re:みんな・・・ (スコア:1)
少々脱線気味になりますが、木版印刷が盛んだった江戸時代の日本にも著作権はありませんでした。なので、話題の本は次々と海賊版や類似本が出回り、中には対応に苦慮した人もいるようです。
吉田光由の「塵劫記」などが有名ですが、自身による度重なる改版に加え、様々な異本が伝わっています。
塵劫記といえば「新篇 塵劫記」において最終問題に解を記載しない「遺題」を載せたのがよく知られているところです。いわば吉田光由からの挑戦状で、腕に憶えのある算術家がこれを解いては自身の本に解法を記し、またその巻尾により難しい「遺題」を載せるという“遺題継承”と呼ばれるサイクルを生み出し、これが日本の算学発展に寄与したとされています。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re: (スコア:0)
なんかオープンソースに近いな。
Re:みんな・・・(オフトピ -1) (スコア:1)
でも、この人は小説家や作曲家などの芸術方面の人ではなく、それを出版する印刷業者なんですね。
当時、まだグーテンベルクから始まる印刷物自体が珍しかった時代に、アルドゥスさんは現在の我々も使うイタリック体という活字を発明しました。
細く斜めになった活字どうしで文字間を詰めて、持ち運び可能な手軽な大きさの本を印刷出来るようになったのが画期的だったそうです。
が、そのイタリック体の活字そのものが各地の印刷業者に真似されて世に出回るようになり、
アルドゥスさんは怒って自分の発明が利用されている本にトレードマーク(つまり商標・錨に絡むイルカ)をつけたり
活字独占の保護をローマ法王に求めたりしましたが、あんまり効果なくそれどころか錨とイルカのマークまで模倣の対象になったとか。
純粋に芸術表現を侵害された例はきっともっと古くからあったと思われますが、他の方が書かれているようにおおらかなもので、
法的手段に訴えた例で残っているのはきっと彼が最古なんでしょうね。
複製の手軽さが現代の著作権問題の始まりにあると思いますが、お手軽を可能にしたアルドゥスさん自身がそれに悩まされた始祖というのも皮肉だ…
Re: (スコア:0)
NapsterにせよWinnyにせよニコ動にせよ、本質的には大っぴらに派手にやるだけでなく、まるでそれが当然の権利であるかのように振舞うヴァカが目立つようになってきたから叩かれてるんだよ。
Re: (スコア:0)
いちどそういう奴らから多額の賠償金請求の裁判でもあれば多少話も変わるんだろうけどな。
まあそうなると一番困るのはニコニコだろうが。