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特許制度の成り立ちについてはいくつかの見方があるようですが、近代的な特許制度のそもそもの目的は発明者の権利保護ではありません。歴史上、製法を秘密にされたことで失われり、再発見・発明までに長い年月を要した知識が多々あるわけで、そういったものへの反省の上に特許制度があるわけです。逆に言えば、簡単に再発見できるようなもの、再発見する価値のないものは、そもそも保護の対象にする必要すらない。
現行の特許制度は、本来の趣旨にかえって反した運用になってしまっている点は多くの人が気づいていますが、なかなかこれを変えようという動きは起こらない。(中にいる人は抜本的なアクションがとりづらい)
いきなり特許制度をなくすということは不可能にしろ、特許制度の問題を再考させるきっかけという点では、海賊党が議席を獲得したのは素晴らしいことです。実際にこうした政治的行動を起こせる人がいるところが、欧州の良いところの一つでしょう。
# 日本だとなかなか…ね。
それで、> 製法を秘密にされたことで失われり、再発見・発明までに長い年月を要した知識に対する問題はどう解決するのでしょうか。国民や欧州委員会ならよきにはからえ、と政府/Microsoftに言うだけも許されるかもしれませんが、政党なら要件定義に対して基本設計くらいは提示しないと無責任ではないですか。
そんなのは実際に特許制度が廃止になってしまった場合の問題でしょう。現状の1議席から多くてもせいぜい数議席にしかならないであろう政党なのだから、いきなり特許制度がなくなる、なんてことは現実には起こりません。
別コメントにも書きましたが、特許制度が社会に貢献している面がある以上、制度そのものをなくすことは非現実的です。そういう意味で、私は海賊党の主張そのものは支持しません。
一方で、特許制度の運用上の問題点も感じていて、政治の場で議論の対象にはなってほしい。その意味では、海賊党が議席をとったことは素晴らしいと考えるわけです。
> そんなのは実際に特許制度が廃止になってしまった場合の問題でしょう。政権交代してからのことは実際に政権交代してから考える、ですか。どっかの政党並みに超素晴らしいですね。
始めの3行はもっともだと思わないでもないが、4行目は納得いかない。考えるなというのは、最大級の罵倒だと思うぞ。
特許というのは先行者の既得権益なので、国単位で見たときには先進技術保有国に有利なシステムとなっています。
個人レベルの技術者では不合理な問題点に多々溢れていても、全体的に見て日本は受益者なので、日本経済をささえる特権享受システムであることを考えると廃止は明らかに損です。特許から甘い蜜を吸えるのが大企業や特定ベンチャーだけだとしても、その利益が、賃金の高い日本人の雇用を支えたり税となって福祉に用いられるのですから。
一方、特許から利益を得られない、発展途上国か斜陽国にとっては、廃止された方が国益に適います。
さて、海賊党が欧州議会に1議席を得たということですが、それがEUの統一意思を表しているということでは全然なくて、単に、スウェーデンには特許は国益に反すると考える人が一定の割合でいる、という、ただそれだけのことですね。
#スウェーデンが斜陽国かどうかはいろいろな意見があるでしょうが。
現状の特許制度で個人的に不満に感じるのは、元特許とは独立に同じものを開発しても回避できないことですね。誰かが独自に同じものを発明できるのならば、それは保護するに値しないことの証左に他ならないと思うのですが……。パクリかそうでないかの判定は難しいですから、簡単に片付けられないものだとは思いますけど。
# 以前、同僚が頑張って作っていたソフトが、商品化直前に特許侵害(存在自体を知りませんでした)を指摘され、権利者と折り合いが付かずにポシャったことがあり、実に気の毒でした。
とくに、ソフトウェア特許だと「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」と定義されていながら、本当に高度なものだけ特許になってるかと言うと審査がザルだし、無効訴訟は金がかかりすぎて中小企業では手が出ない、という印象があります。
独立に同じものを発明したという例では、電話があたります。努力したことに対して、同じものを発明したから保護に値しないというのは、言いすぎです。
ソフトウェア業界における特許の問題は、ソフトウェアが論理的なもので物理的な障壁(自然法則の制約)がなく、論理的なアイデアだけで特許がかけるため、単なるアイデア勝負になってしまっている点ではないでしょうか。具体的に言うと、問題点を裏返したものがそのまま解決策になっており、問題点から思いつかない物理的な制約による付加・制限がありません。
日本の場合、海賊どころか、売国奴が議員をやってますよ。
そのうち国を滅ぼすと言われている売国奴と、あっというまに国を滅ぼした前科のある愛国者、どっちがいいかって?正直なとこ、双方勝手に場外乱闘して何もしないでいてくれるのが一番有難いよ。
あっというまに国を滅ぼした前科のある愛国者、どっちがいいかって?
誰のこと?もしかして、国体の衣を着けたる共産主義者のこと?
こういう手合いが国を滅ぼす連中を全力で賛美するんだろうなあ。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
特許制度の本来の目的は、発明者の権利保護ではない (スコア:4, 参考になる)
特許制度の成り立ちについてはいくつかの見方があるようですが、近代的な特許制度のそもそもの目的は発明者の権利保護ではありません。歴史上、製法を秘密にされたことで失われり、再発見・発明までに長い年月を要した知識が多々あるわけで、そういったものへの反省の上に特許制度があるわけです。逆に言えば、簡単に再発見できるようなもの、再発見する価値のないものは、そもそも保護の対象にする必要すらない。
現行の特許制度は、本来の趣旨にかえって反した運用になってしまっている点は多くの人が気づいていますが、なかなかこれを変えようという動きは起こらない。(中にいる人は抜本的なアクションがとりづらい)
いきなり特許制度をなくすということは不可能にしろ、特許制度の問題を再考させるきっかけという点では、海賊党が議席を獲得したのは素晴らしいことです。実際にこうした政治的行動を起こせる人がいるところが、欧州の良いところの一つでしょう。
# 日本だとなかなか…ね。
Re: (スコア:0)
それで、
> 製法を秘密にされたことで失われり、再発見・発明までに長い年月を要した知識
に対する問題はどう解決するのでしょうか。国民や欧州委員会ならよきにはからえ、と政府/Microsoftに言うだけも許されるかもしれませんが、政党なら要件定義に対して基本設計くらいは提示しないと無責任ではないですか。
Re:特許制度の本来の目的は、発明者の権利保護ではない (スコア:2)
そんなのは実際に特許制度が廃止になってしまった場合の問題でしょう。現状の1議席から多くてもせいぜい数議席にしかならないであろう政党なのだから、いきなり特許制度がなくなる、なんてことは現実には起こりません。
別コメントにも書きましたが、特許制度が社会に貢献している面がある以上、制度そのものをなくすことは非現実的です。そういう意味で、私は海賊党の主張そのものは支持しません。
一方で、特許制度の運用上の問題点も感じていて、政治の場で議論の対象にはなってほしい。その意味では、海賊党が議席をとったことは素晴らしいと考えるわけです。
Re: (スコア:0)
> そんなのは実際に特許制度が廃止になってしまった場合の問題でしょう。
政権交代してからのことは実際に政権交代してから考える、ですか。どっかの政党並みに超素晴らしいですね。
Re: (スコア:0)
「次の選挙で共産党が政権をとったら」「社民党が政権をとったら」
等と危惧しているのだとしたら、幾ら何でも気が早過ぎる。
余計な事は考えるな。
Re: (スコア:0)
始めの3行はもっともだと思わないでもないが、4行目は納得いかない。
考えるなというのは、最大級の罵倒だと思うぞ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
> > 製法を秘密にされたことで失われり、再発見・発明までに長い年月を要した知識
> に対する問題はどう解決するのでしょうか。
特許制度があっても、自分しか知らないことが優位性となる知識は秘匿されますよ。
出願されるのは、むしろ他人も発見する可能性があり、自分が最初だと主張する必要がある場合。
Re: (スコア:0)
特許というのは先行者の既得権益なので、
国単位で見たときには先進技術保有国に有利なシステムとなっています。
個人レベルの技術者では不合理な問題点に多々溢れていても、
全体的に見て日本は受益者なので、
日本経済をささえる特権享受システムであることを考えると廃止は明らかに損です。
特許から甘い蜜を吸えるのが大企業や特定ベンチャーだけだとしても、
その利益が、賃金の高い日本人の雇用を支えたり税となって福祉に用いられるのですから。
一方、特許から利益を得られない、発展途上国か斜陽国にとっては、
廃止された方が国益に適います。
さて、海賊党が欧州議会に1議席を得たということですが、
それがEUの統一意思を表しているということでは全然なくて、
単に、スウェーデンには特許は国益に反すると考える人が一定の割合でいる、
という、ただそれだけのことですね。
#スウェーデンが斜陽国かどうかはいろいろな意見があるでしょうが。
Re: (スコア:0)
現状の特許制度で個人的に不満に感じるのは、元特許とは独立に同じものを開発しても回避できないことですね。
誰かが独自に同じものを発明できるのならば、それは保護するに値しないことの証左に他ならないと思うのですが……。
パクリかそうでないかの判定は難しいですから、簡単に片付けられないものだとは思いますけど。
# 以前、同僚が頑張って作っていたソフトが、商品化直前に特許侵害(存在自体を知りませんでした)を指摘され、権利者と折り合いが付かずにポシャったことがあり、実に気の毒でした。
Re:特許制度の本来の目的は、発明者の権利保護ではない (スコア:1)
とくに、ソフトウェア特許だと「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のもの」と定義されていながら、本当に高度なものだけ特許になってるかと言うと審査がザルだし、無効訴訟は金がかかりすぎて中小企業では手が出ない、という印象があります。
Re: (スコア:0)
独立に同じものを発明したという例では、電話があたります。
努力したことに対して、同じものを発明したから保護に値しないというのは、言いすぎです。
ソフトウェア業界における特許の問題は、ソフトウェアが論理的なもので物理的な障壁(自然法則の制約)がなく、論理的なアイデアだけで特許がかけるため、単なるアイデア勝負になってしまっている点ではないでしょうか。
具体的に言うと、問題点を裏返したものがそのまま解決策になっており、問題点から思いつかない物理的な制約による付加・制限がありません。
Re: (スコア:0)
日本の場合、海賊どころか、売国奴が議員をやってますよ。
Re: (スコア:0)
そのうち国を滅ぼすと言われている売国奴と、
あっというまに国を滅ぼした前科のある愛国者、どっちがいいかって?
正直なとこ、双方勝手に場外乱闘して何もしないでいてくれるのが一番有難いよ。
Re: (スコア:0)
誰のこと?もしかして、国体の衣を着けたる共産主義者のこと?
Re: (スコア:0)
こういう手合いが国を滅ぼす連中を全力で賛美するんだろうなあ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)