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出版社は、相互に礼儀上のコピーライトで保護されていたが、著作者本人を保護する仕組みが全く欠けていた。このため、著作者は出版社よって貪られる結果となった。そこで幾人かの意識の高い著作者が自らの権利を保護するように、当時の政府に訴えるようになった。[手許資料 Thomas Paine, Letter to the Abbe Raynal. 及び Noah Webster, Letter to the Hon. John Canfield. 及び Joel Barlow, Letter to the Hon. Elias Boudinot.参照]この文脈におけるコピーライトは「著作者の権利」と同一のものとして理解された。伝統的かつ厳密な用語法にしたがうならば、彼らは「著作者の権利」を要求すべきであった。出版社のための権利であった「コピーライト」による保護を要求するべきではなかったのである。
こうして、アメリカのコピーライト理論について考えるとき、二つの異なった基盤に立って解釈し、説明することが可能になった。一つは歴史研究から、あるいは制定法の条文を厳格に解釈することから生じる態度である。彼らはコピーライトによる保護は、創作活動にインセンティブを与えるだけの最小限に止めるべきで、過剰なコピーライトの保護は、後進の著作者の創作活動を萎縮させ、学術の振興、言論の自由に悪影響をもたらすと考えている。こうしたコピーライトの保護の拡張に消極的な理論を「規制理論」と呼ぶ。もう一つは19世紀に欧州型理論の影響を受けながら、学説を中心に形成された態度である。彼らは、コピーライトによる保護は、自然権から直接に導くことができる著作者の権利をそのまま保護したものであり、その権利を拡張することは基本的に著作者の利益に合致し、創作活動を奨励すると考える。そしてそれゆえ、コピーライトは他の法的価値に従属すべきでなく、少なくとも対等の価値を認められるべきと考えている。こうしたコピーライトの保護の拡張に積極的な理論を「財産権理論」と呼ぶ。
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
インスパイア (スコア:0)
流行を後追いしてる人にしたら、50年は長過ぎるのでしょう。
でも過剰な保護も問題だし、落としどころは難しいよなぁ。
Re:インスパイア (スコア:5, 参考になる)
以前NHKの番組でアメリカで著作権法の制定に関わった人が紹介されていました。
※以下、すべてうろ覚えなので、間違いなどを多分に含むと思います。
※番組名などをご存知の方は、ぜひその情報をお教えください。
その番組では、
「著作権の保護期間が今よりもっと短かった時代のことを知っていますか?」
みたいな感じで始まり、著作権法の制定に関わった法学者の言葉として、
「著作物というのは創造の産物であり、別の人がまったく同じ著作物を考え出さないとは限らない。
故に、創作物を所有するという考え自体に疑問がある。」
という言葉を紹介していました。
勝手に補足。
→たとえば、あなたが素
Re:インスパイア (スコア:2, 参考になる)
>勝手に補足。
>→たとえば、あなたが素敵な「ドラえもんの未来の道具」を考えたとしても、
> ほかの誰かも同じ道具を思いついているかもしれません。
少なくとも日本では、
単なるアイデアは著作権その他の法律上の権利では保護されません。
なので、アイデアを形にしたものは、日本では、
それを実現するためのデザインに対する意匠権とかキャラクタにかかる著作権とか、
名称に対する商標権とか、そういうもので保護するようにしています。
#オセロは源平碁(リバーシ)とほとんど同じルールですが、
#オセロという商標と緑地に白黒のデザインで保護を図ってます。
#一部サイトではルールブックに著作権がある、とありますけれども、
#ルールは同内容を全く違う表現で書き換えるのが容易ですので、
#完全なコピー商品を作るのでなければ保護にはならないでしょう。
ボードゲームで劣化コピーが生まれまくっているのには
そういうところにも一因があったりしますし。
Re:インスパイア (スコア:2, 興味深い)
もう少し例えを練るべきでした。
あと、追加ですが、現在では「Copyright」は「著作権」と同義で使われていると思うのですが、
「copy-right」とは、「複写をする(させる)権利」であって、
「著作者」そのものの権利というのは少し違うような・・・
と思ってネットを徘徊していたところ、参考になりそうな資料を見つけました。
これは法政大学で助教授をされている白田秀彰 [hosei.ac.jp]先生が
アメリカ著作権理論の起源 [hosei.ac.jp]というページで言及しておられる内容です。
先生は最後に次のようにまとめています。
この言及は、日本の「保護期間延長推進派」と「保護期間延長反対派」の現状をも説明していると思いました。
# コピペばかりで先生には申し訳ないと思いますが、どうしても紹介せずにはいられなかったので、
# なにも付け足さずに紹介することにします。