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著作権

古典落語の実演は上演後50年で保護期間が切れる? 33

ストーリー by hylom
アーカイブを作るのも大変そうだが 部門より
insiderman 曰く、

古典落語は著作権が切れているため、誰もが無償でそれを実演できる。そして、その実演物は著作権ではなく著作隣接権の対象物になるため、保護期間は上映後50年となる、という話が出ている。

確かに著作隣接権については、実演から50年が保護期間になるようだ。レコードについては発売から50年、放送については放送されたときから50年が保護期間となるため、たとえば50年前にラジオで放送された古典落語はパブリックドメインとなり、自由な再配布が行えることになる。

とはいえ、50年前の録音を見つけるのはそう簡単ではなさそうではある。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2016年01月05日 14時15分 (#2944395)

    8代目桂文楽(1971年没)
    5代目古今亭志ん生(1973年没)
    6代目三遊亭圓生(1979年没)
    あたりの録音はCDでもバンバン出てますね。
    あと、3代目桂三木助(1961年没)だったら50年過ぎてます。

    気になるのは、古典落語でもサゲを変更して、誰それの型が
    その後演じられるようになったパターン。創作性があるんで
    著作権で保護されてもいいような気がします。

    • by manmos (29892) on 2016年01月05日 15時15分 (#2944442) 日記

      8代目桂文楽(1971年没)
      気になるのは、古典落語でもサゲを変更して、誰それの型が
      その後演じられるようになったパターン。創作性があるんで
      著作権で保護されてもいいような気がします。

      私はジャズファンなので、それを言い出すと、ジャズの演奏なんぞは、テーマを除きアドリブで、多くはアドリブ後のテーマもフェイク入れまくりで、有名な曲だと、テーマが4小節しかなかったり。

      それでも、創作の著作権はあくまでも作曲者になってる。(てか、CDを製作した人に聞いたが、かなりアレンジが入ったはいるがガーシュインとジェローム・カーンはJASRACからの請求はなかったらしい。)

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      • by Anonymous Coward

        そのアドリブのまねをする後続があるかどうかによる、という気もします。
        落語の場合、古典でも誰それの口演を筆記みたいな感じで記録され、
        底本になっっている噺もあります。ジャズもアドリブパターンが楽譜化されて
        一般化すれば著作隣接権から著作権に格上げされそうです。

        • by manmos (29892) on 2016年01月05日 15時57分 (#2944472) 日記

          アドリブが譜面になることはあります。昔のジャズ喫茶で、難しい顔しながら採譜していた人を見かけました。そして、そのアドリブをコピーして練習します。

          ジャズの初心者などは、アドリブは出来ないので、「書き譜」とか「書きアドリブ」とか言ってソロ部分は譜面のままやります。多くは名演奏家らのアドリブをそのまま譜面にした物だったりします。

          クラシックのカデンツァは即興とされる物でしたけど、名カデンツァは後の人も同じメロディを演奏します。というか、もう、その曲の譜面にかかれていたりします。あれはどういう扱いなのでしょう。詳しい人教えてください。

          ああ、でも名カデンツァ自体が50年以上経っているのでパブリックドメイン化してるかぁ。

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          • by Anonymous Coward

            ああ、でも名カデンツァ自体が50年以上経っているのでパブリックドメイン化してるかぁ。

            ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番のグールドによるカデンツァは録音自体が名演なこともあって結構有名ですね。
            2032年までは著作権が保護されるんでしょうか。

        • by Anonymous Coward

          譜面に起こされていない曲は著作物として扱わないという判決は確か法改正前のものでいまも通用するか微妙では?

          • by Anonymous Coward

            Aさんが作曲した曲を演奏家Bさんが演奏して、アドリブを加えたとします。
            Bさんはこのアドリブパートを得意として何回も演奏します。
            演奏家CさんがBさんの演奏をコピーした時、CさんはAさんBさんの両方に
            使用料を払うべきかどうか、ってことですよね。
            JASRACが絡むとむしろ話は単純になって、JASRACのデータベースに
            AさんBさん共作の新しいコンテンツとして登録できるかどうかだけの
            問題になりますね。この場合でもBさんは(半分は)自作曲を演奏しても
            JASRACに使用料を取られて、いずれその配分金が返ってくるはずです。

            • by Anonymous Coward

              著作権が認められるなら両方に払うべきでしょうね。
              少なくとも確認はしないとあとあとまずいことになるでしょう。
              どうせAさんがBさんを訴える展開になるんでしょうけど

            • by Anonymous Coward

              JASRACは著作隣接権の管理はほとんどしてなかろう

    • by Anonymous Coward on 2016年01月05日 21時26分 (#2944644)

      上方の話ですけど、殆ど失われた状態だったのを米朝が再構築・復活させたってのが結構あるんですよね。地獄八景とか。

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      • by shibuya (17159) on 2016年01月05日 22時23分 (#2944663) 日記

        事実上、米朝師匠がやらなければ上方古典落語は消えていたでしょうねえ。

        // 求む、根拠の伴う反論。

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        • by Anonymous Coward

          うーん、その点で六代目松鶴よりも評価するのは同意しかねます。

          後年になってからの芸はともかく、若いころから古典の発掘、松鶴になって以降の弟子への継承、書籍での啓蒙などあらゆる方面において、松鶴抜きに話はできないと思うのですが。

  • by Anonymous Coward on 2016年01月05日 14時25分 (#2944403)

    落語の実演はアレンジが入るのが当り前だけど、他のものでも実演の際に多かれ少なかれ演者のアレンジが入るのは普通なのでアレンジしたからといって常に独立した著作権が発生するというわけではない。

    新たな思想や感情表現を創造しているかどうかが基準になるはずだけど、結局、どれだけアレンジしたら著作権が発生するかの基準はないので個々の録音ごとに裁判するしかない。

    あと著作権法は何度か変っているので要注意。

  • by Anonymous Coward on 2016年01月05日 19時37分 (#2944588)

    古典落語の音源の最大の問題といえば、やっぱり「NHKラジオ名人寄席」打ち切り問題じゃなかろうか。あれの打ち切り以降、落語の最大の放送媒体であるラジオで昭和の名人の落語を聞く事ができなくなってる。
    放送した音源の全てで権利問題があるわけじゃないはずなのに、NHK側の自粛なんだろうけど、あれ以来、現役落語家以外の落語が聞けなくなってる。異常という他ない。
    玉置宏も悪意があってやったわけではないと思うから、なるべく早く問題を片付けて、放送していかないと、演者と客双方にとって失う物が大きいと思う(新しく落語を聞き始める人のきっかけが、今の落語しか聞く機会がないというのは不幸すぎる。図書館に行ってまでという人は限られる)。

    • by Anonymous Coward

      今年の正月、深夜ラジオは昭和の漫才だった。
      懐かしかったけど、落語も聴きたかった。

    • by Anonymous Coward

      >現役落語家以外の落語が聞けなくなってる。異常という他ない。

      頻繁に故人の落語をやるわけじゃないが、MBSで落語を毎週やってますが?
      昨年の終わり頃にも、確か枝雀をやってたように記憶しているし、米朝は結構頻繁にやっている。
      エリア外でも、お金を払えばradikoで聞けるんじゃないかなあ。

      TBSも落語寄席やってるけど、最近の人に偏ってる気がするので、あまり聞かない。

      • by Anonymous Coward

        お金払ってまで聞く人は図書館に行ってまで聞く人よりも更に少ない(か、まあどっこいどっこい)
        でしょうからあんまり解決になってないような

  • by Anonymous Coward on 2016年01月05日 14時04分 (#2944385)

    SP盤の古典落語。
    半世紀前なら既にLP盤時代だったろうけど。

    • Re:無いのか (スコア:5, 興味深い)

      by manmos (29892) on 2016年01月05日 15時05分 (#2944439) 日記

      仁鶴師が若い頃、初代春団次のSPレコードに感銘を受け落語家に成ったという話は有名なので今でも存在する可能性はある。

      ただ、仁鶴師のご自宅が、20年ほど前に火事にあい、落語資料の多くが消失したと聞いているので、師の所にはないかも。

      ちなみに、私としては50年経っていないけど、「1080分落語会」の全録音が聞きたい。

      #3枚組のレコードは持っている。

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      • Re:無いのか (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2016年01月05日 15時34分 (#2944455)

        初代春団次のSPレコードを音源としたCDなら今でも売ってます。
        LPレコード化したものを持ってますが、今聴いても面白い内容です。

        他の落語家もSPレコードを結構出しています。

        圓朝は残っていないのが残念なところ。

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    • Re:無いのか (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2016年01月05日 14時09分 (#2944390)

      NHKラジオのテープ録音とかならもっと前から出てくるんじゃ?
      いわゆる一般で言われるカセットテープ(コンパクトカセット)なら1960年代開発ですし。
      日本発のラジカセ発売は1968年だそうで。

      http://nationalmaclord.web.fc2.com/tpr-101.html [fc2.com]

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  • by Seth (1176) on 2016年01月05日 14時05分 (#2944386) 日記

     三平師匠の本当のマネは三平師匠しか出来ない、
    以外とかの人真似で素人達から御足を取っては
    いけない、が不文律(走召糸色木亥火暴)

    --
    "castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
    • by nemui4 (20313) on 2016年01月05日 14時39分 (#2944411) 日記

      三平のモノマネってたまに見かける気がするけどアカンの?

      #どの三平かにもよるか。

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      • by Anonymous Coward

        正蔵のはダメなのかとか。

        # いや、タッチに出てた声優

    • by Anonymous Coward

      礼儀はあっていいと思うけど、全く真似も許さないように神格化的にするのはどうかねぇ。
      まあそういう世界だというのもわかるけど、ちょっと閉鎖的すぎるんじゃないの。

    • by Anonymous Coward

      増殖はどうなる。
      ってあれは三平師匠の真似と明らかにはしてないか。

  • by Anonymous Coward on 2016年01月05日 15時05分 (#2944440)

    今年の正月は落語番組が少なかった。

  • by Anonymous Coward on 2016年01月09日 21時56分 (#2947003)

    音声を録音した状態し、それを再生できる状態であることが条件のように思うのですが、速記本の場合はどうなるんでしょうね。
    圓朝がやってた、例えば真景累ヶ淵や牡丹燈篭なんてどうなるんでしょうか。
    或いは講談にある姐己のお百、髪結新三、鼠小僧なんて噺はどうなるんでしょうね。

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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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