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海賊行為

ニュージーランドの違法ダウンロード対策「スリーストライク法」、警告を送るコストが高すぎて機能せず? 24

ストーリー by hylom
軽微な損害はスルーしろということか 部門より
insiderman 曰く、

ニュージーランドでは、違法ダウンロードで3回の警告を受けたら罰金やネット接続の遮断が課せられるという、いわゆる「スリーストライク法」が運用されている。しかし、これに基づいて警告を出すために必要なコストが高く、結果として僅かな人たちしか罰せられていないことに著作権者たちが不満を持っているそうだ(TorrentFreak)。

ニュージーランドのシステムでは、著作権者が違法ダウンロードする人に対して警告を送るためにはプロバイダに1回あたり25ドルを支払わなければならないという。つまり、3回の警告を出すには合計で75ドルの支払いが必要になるという。さらに、その後罰金やネット接続遮断などの対応を求めるには追加で200ドルが必要になるという。

こういった対応コストの高さから、著作権者は十分な警告を出すことができない状況となっており、2015年に法的申し立てが行われたのはたった1件だけ。「スリーストライク法」は現実には機能していない状況になっているという。

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  • by miyuri (33181) on 2015年09月16日 12時33分 (#2883737) 日記

    他の国だと、コストはどうなるの?っと。

    • by Anonymous Coward

      日本だと、自転車に対する道交法がコスト高すぎて機能してないのと似たような物かなと思ったり。

      #法改正後も赤信号になった後に横断歩道に突っ込んでいく傘チャリをスルーする交番の警官

  • この手の規制法案って往々にして手段の実現性って考慮しないよね。

    一時期、ゲームの有害図書指定の件とか騒いでたけど、とりあえず最初だけ会議っぽいことをして監査したふりだけしてたけど、以降何かしてるんだろうか……。
    取り締まる側のコストってのは法案作る段階でキチンとチェックしておくべきだろう。

    #こういう問題が発生すること事体、法案審議に問題がある証拠と思うことにしている

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 18時31分 (#2884072)

      “Every time we send a notice it costs us $25. We would love to do 1000 of those a week, but we just can’t afford it,” Bowman says.

      週に1000通も法律文書が飛び交ったら、税金を払って弁護士に処理してもらう必要があるんじゃね
      著作権者は制限しない限り無制限に無責任に削除要請を送る性質があるから、コストを設定して制御する発想自体には賛成したい
      額が妥当かどうかはともかく

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        著作権者は制限しない限り無制限に無責任に削除要請を送る性質があるから、コストを設定して制御する発想自体には賛成したい
        額が妥当かどうかはともかく

        これには賛成。こういった件に限らず多くの制度には使われすぎないような逆進装置が必要だと思う。

    • by Anonymous Coward

      下手に警告を送るより、監視対象のサイトへの経路を閉鎖したほうがコスト的に安くつくし、確実だということだ。DNSやルーティングテーブルだけいじった方が楽だものな。ダウンロードする人に警告するには追跡しなければならないデータが多すぎる。

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 14時41分 (#2883871)
    一回の警告通知で 25ドルって、プロバイダの取り分が多すぎるだけなんじゃないの?
    1回あたり25ドルかかる理由って何?
    • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 15時26分 (#2883910)

      著作権者が、確かに著作権者だと確認する。違法ダウンロード者が、確かに違法ダウンロードを行ったと確認する。警告後の違法ダウンロード者の反応に対応する。
      プロバイダが既存のルートでそれをするなら、普通にそれぐらい人件費と雑費がかかるんじゃね?

      今みたいに1件2件ってレベルなら、それこそタダでも問題ないんだろうが、100件とか中途半端に対応に追われる件数が来る可能性考えるとなぁ。
      細かい料金表とか作れば良いのかもしれないが、それはそれで批判浴びそうだしな。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      うーん、もしかしたら、法的文書の体で特別送達だったり、異議申し立て用の返信用通信費負担だったり、事務費用が嵩むのかもね。

      そもそも、どうやったら著作権者側がダウンロード側を認識、特定する事が出来るのだろうか。
      自分がアップロード側になるとか?

    • by Anonymous Coward

      プロバイダは自分の処の客が減るようなことはしたくない。だから手続き等にもコストの掛かる方法をわざと選んで、さらに盛っているのだと思う。
      共犯といっちゃ語弊があるが、喜んで協力してくれる相手ではない、全体の仕組みを見直す必要があると思う。

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 14時59分 (#2883882)

    たいとるおんり

  • by Anonymous Coward on 2015年09月16日 17時08分 (#2884003)

    全部で300ドル弱…高いようにも見えるが、払うのは法人だし、
    放置してると300ドル以上損失があるなら、仕掛けるべきに思えるんだが
    あるいは、結局警告程度の効果しかないと思われてるのか

    • by Anonymous Coward

      違法ダウンロードした人1人に対し300ドル弱だから十分高いでしょ。
      赤信号みんなで渡れば、じゃないけど、みんながダウンロードすればコスト的に対応できなくなる。
      悪質な何人かを見せしめにする目的なら妥当な金額だけど、最初から悪質だと分かっているならスリーストライク法なんて甘すぎでしょう。

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