
Brooklyn Museumに所蔵される写真がFlickrで公開される 2
文化と記録の宝箱 部門より
reo 曰く、
画像共有サイトFlickrが今年の1月、米国議会図書館などと協力して著作権フリーの画像を公開するプロジェクト「The Commons」を開始したが、先日5/28にBrooklyn Museum がこのプロジェクトに加わった(Flickrの公式ブログでの告知)。
Brooklyn Museumはニューヨークのブルックリンにある、全米で最も歴史のある美術館の一つ(Brooklyn Museumの日本語の紹介ページ)で、今回は1900年に行われたパリ万博の写真(カラーではなくモノクロフィルムに着色したもの)やエジプトの写真などが公開されている。
(つづく...)
The Commonsプロジェクトには、米国議会図書館やシドニーのPowerhouse Muserumが参加しており、今回のBrooklyn Museumの参加により、三施設の合計で7,000点あまりの高解像度画像(最大で700万画素ほど)をFlickrで閲覧できるようになった。
これらの施設に収蔵されていた写真の中には、撮影者の国籍や撮影年月日の問題などが複雑に絡み合って公開するに悩ましい状況にあるものも含まれており、そのため画像は「no known copyright restrictions」というものに分類されている(Flickrのライセンス説明ページ)。これは、「著作権者からの許可などはないが、写真の利用については制限はない」ということを意味しており、撮影日から所定の年月が過ぎたためにパブリックドメインとなっていたり、パブリックドメインではないものの施設側に著作権をコントロールする意志がない、あるいは制限無しの利用を許諾する権利が施設側にあるといった理由で、自由な利用が可能となっている。ただし、画像に肖像権が存在している可能性はあるとのこと (参考:今年1月の@ITの記事)。
日本でも大学の博物館などが独自にアーカイブを作成しWebで公開している例はあるが自由な利用が出来ないものがほとんどではないだろうか。また、Flickrのタグのようなメタ情報で柔軟な検索が出来る例もあまり聞かない。このあたりに詳しくない素人的発想としては、ユーザーが利用しやすく所蔵している施設側にもメリットのある取り組みが日本でもどんどん行われないものかなとか考えてみたりなんかするのだが、なかなかそうはならないこの現状、どのへんがボトルネックになっているのだろうか。
一方… (スコア:3, 興味深い)
一方,帝政ロシア [loc.gov]では3台の白黒カメラにRGBの色付きフィルターを付けて [loc.gov]カラー写真を撮っていた。 見るときは,やはり3台のRGBフィルター付き幻灯機でスクリーン上に重ねて投影したそうな。
Prokudin-Gorskii氏のアイデアもアレゲだけど,皇帝の許可をとりつけて各地を回り,上映会をしながら写真を撮りまくっていた,という実行力がすごい。
権利関係がどうなっているかは知らない。
ボトルネック (スコア:0)
少なくとも学芸員が雑芸員になっている現状では難しい。
大学関係なら、無料あるいは激安で使える労働力があるから多少は何とかなるけど、継続性に難がある。