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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
NHKの責任 (スコア:2, すばらしい洞察)
公への影響が大きい公益的企業にして、これほどあからさまな法治主義否定がほかにあろうか。同社だけでなく、NHK本体の遵法精神をも疑わせるに充分である。
経営委員会は当然その責任を明らかにすべきであり、また、NHKを監督する任務を負う国会の責任もまた問われよう。そしてそれは、当然ながらNHKの受信料負担とも繋がってくる問題である。
Re:NHKの責任 (スコア:5, すばらしい洞察)
このコメントはずいぶんとミスリーディングなので、ちょっとだけ・・・。
ここでいう「出資者責任」の責任というのは、財務状況の公開についての会社法上の責任のことだと思うけど、
こういう事情について会社法的に出資者の責任が規定されてると聞いたことはないし
会社法の原則から言っても「所有と経営の分離」が建前なんだから、 NHKとB-CAS社が強い一体性を持っているなどが無い限りNHKが責任を問われることなんてなかろう。
(そもそも株式会社で出資者責任てなんだ? 誰に対する責任? 国に対する?国民に対する?? 法的な??)
さらに
>公への影響が大きい公益的企業にして、これほどあからさまな法治主義否定がほかにあろうか。
>同社だけでなく、NHK本体の遵法精神をも疑わせるに充分である。
ものすごい暴論ですね。
Re:NHKの責任 (スコア:2, 興味深い)
確かに通常の出資者ならばその通りですが、親子会社になると少し違ってます。
日本の場合、親子会社の関係は、法的責任回避のためのシステムになっていますが、
世界的には、親子会社の責任は一体となっているのが普通です。
100%子会社でなくてもね。
日本のように子会社から利益を得ておきながら、責任だけ回避出るなんていう非常識な
国は珍しいでしょう。
近年日本でも、ガバナンスが注目されていますので、今後変わってくると思います。
企業の社会的責任を考えれば、上のコメントのような古いタイプはいなくなるでしょう。
企業が出資する場合、個人的な出資と意味合いが異なるのは当然です。
表面的に独立性がどうのなんていうのは日本ぐらいなものですよ。
#法律の社会規範の一部に過ぎません。法律があって社会があるのではなく、
社会が法律を作っているのです。適法であろうが社会的責任は回避できませんよ。
Re:NHKの責任 (スコア:1)
>親子会社になると少し違ってます。
>世界的には、親子会社の責任は一体となっているのが普通です
日本でも親会社責任についてはある程度定められていますが・・・
それよりもNHKはB-CASの親会社ですか? NHKの出資比率は18.4%ですよね。議決権比率は分かりませんが、
議決権比率も18%少々なら親子会社とは言えないんじゃないでしょうか?(会社法施行規則3条 [e-gov.go.jp])
出資者が会社だったらすぐに親子会社になるわけではないと思います。
そういうと「そんなの日本だけだ」と言われそうですが、一応、日本の会社の話をしているので。
>適法であろうが社会的責任は回避できませんよ。
はい。そのとおりだと思います。社会的責任を否定したつもりはありません。
(その旨、最後に断りを入れておくのを忘れて、少々反省してます^^)
ただ、素朴な疑問として、この件についてNHKの果たすべき社会的責任ってなんでしょうね?
Re:NHKの責任 (スコア:1)
それが一番重要じゃないですか。
寧ろ、それが欠けていたから論旨がグダグダだった様なきがします。
何故に忘れるかな?と思ってしまいました。
# だ~から、素敵な AC さんが沸いてくるんじゃないかと。
B-CAS については、「公益の為」という観点が欠けている気がします。
NHK の性質を考えた場合、その立場にいるのはどうなの?
という事で、抵抗は感じます。
# 色々な状況で「コントロールをしたいんだ」という気持ちも
# 判るのですが、今重要なのはマネージメントじゃないかな?と。
# 既存のビジネスモデルに固執しすぎ・・・。
Re:NHKの責任 (スコア:1)
一応、「責任というのは、財務状況の公開についての会社法上の責任のことだと思うけど」と書くことで
論点を法的責任に絞ったつもりだったんです(汗) 加えて明確に「社会的責任は別」とすべきでしたね。反省。
Re: (スコア:0)
一つくらい自分であげないと「この人は反語的表現で、NHKの果たすべき責任などない!というつもり?」と思ってしまいそう。
邪推はやめて素朴に答えると、もっと情報公開に積極的になれ、と大株主の立場で経営陣に申し込むくらいでどうですか?まぁ18%の大株主なら、情報公開に積極的な社外取締役を送り込んだり、言うこときいてくれなければ代表取締役をクビにするぞというくらいできるでしょうけど。
Re: (スコア:0)
Re:NHKの責任 (スコア:1, 興味深い)
しかし、B-CAS社は株式非公開会社であり、NHKはその筆頭株主であって、しかも株式保有割合が2割近い [wikipedia.org]となれば、話は違ってこよう。NHKの財産処分については放送法第39条の制限があり、理事者側の自由裁量ではない。然るに、出資割合、人事、事業上の関係いずれをとっても、NHKとB-CAS社の「強い一体性」ならずとも強い影響を否定することはできない。一般的な株式投資の事情を元に株主たるNHKの責任が不問に付されるのなら、それはNHK本体の経営上のモラルハザードといわざるを得ない。
Re:NHKの責任 (スコア:1)
子会社でも連結子会社でもないはずですから。
法律上直接責任を問えないようにしている狡猾さは感じますけど。
(公益法人じゃなくて私企業にしている時点でもうね…)
Re: (スコア:0)
普通,出資してる人間の責任はその会社に出資して儲かるも損するも自己責任ってことを意味してるものだと思うが......
Re: (スコア:0)
NHKは、利殖としてB-CAS社に出資したのか?断じてそうではない。業務上の必要から、同社への一定の影響力を確保するために出資しているのだ。出資割合の上で特別決議の否決権も、wowwowと共同すれば確保できる。ならば、その出資自体の可否も含め、NHKの責任は当然ある。
NHKは、受信料の公平負担を言う。だが、負担に見合う権利や公平な運営がなされているとは言い難い。その一例が番組への圧力云々の問題であり、今回また、同社の運営の不明朗さという形でそれが現れたといえる。NHKの社会での位置を考えるなら、会社法の規定をなぞっただけの責任論では事は済まない。何となれば、NHKは少数株主権を行使することもできるのだから。
Re:杜撰な意見 (スコア:3, すばらしい洞察)
>大株主のうちのひとつはNHKだ。しかも社長もNHK出身とあらば、NHKの出資者責任は否定しようもない。
朝日の記事でも書かれていますが、出資者責任とはいったい何のことを指しているのでしょうか?
会社法において、出資者(株主)は株式会社に対しては出資額を上限とした間接有限責任を負う(会社法104条)(間接というのは債権者は株主に直接債務の支払いを求めることはできないということ。有限というのは株主は会社がつぶれても出資額を上限とした責任しか負わないという事)だけであり、事業体の行った違法行為に対して株主は何ら責任を負うことはありません。YouTubeに著作権を侵害する違法動画がアップロードされていても、大株主のGoogleがその責任を追求されることは無いのと同じです。
今回の株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(以下B-CAS社)の財務諸表の公示義務違反に関してですが、 まず、全ての株式会社は貸借対照表の公示義務を負い、更にB-CAS社は会社法における大会社であるので損益計算書も公示しなくてはなりません(会社法440条)。公示方法は会社設立時に定款で定めてあるはずで、B-CAS社の場合は電磁的方法を選んでいたということなのでしょう。公告懈怠に対する制裁は百万円以下の過料に処せられます(会社法976条)。
さてここで考えていただきたいのですが、全ての株式会社が本当に法律に則って公示義務を果たしているでしょうか?ネット上にある無数の中小企業のHPで確かにこれが行われているでしょうか?では、これら全ての会社が過料を科せられているのか?
当然否な訳です。といっても、私が公告懈怠を行ったB-CAS社を弁護したいというわけではなく、確かに違法だがB-CASカードの問題が、これを契機として全貌を明らかにする程、大きな問題ではないのではないかと思うわけです。おそらく実際に過料を科せられることもないのではないかと。
B-CASカードの問題に関しては各地で盛り上がりを見せていますが、B-CAS憎しでこういった重箱の隅をつつくような指摘ばかりしていてもどうなんだろうか?GIGAGIN [gigazine.net]なんて「「B-CAS社」に行ってきました」といってホントに行っただけ。写真しかない。次には税理士に聞いてみましたなんて言っている。ロッキード事件の時の立花隆のレポートのような突っ込んだ事は、ネットだと行われないですよね。何ででしょうかね。なんか話がずれてきましたが、結局ネットってリアルメディアには勝てないんでしょうね、こういう事に関しては。
Re:杜撰な意見 (スコア:2, 興味深い)
立花隆氏の調査報道を高評価しておいでだが、その著作に立花氏がどれほどのコスト(金銭的だけでなく人的時間的技術的もろもろ)をかけたか知っての上でのご意見か。受信料で運営されるNHKからの出資を受けるB-CAS社であれば、そもそも現在の秘密主義こそ許されないというべきである。
その中でいえば、GIGAZINEは実際に取材を行っているのであり、近い将来もっと大きな記事がでるであろう予告もしている。「行っただけ」でないことは容易に推定できよう。立花氏の取材をもてはやすのならGIGAZINEをくさすのは自己矛盾である、ということに気付くべきである。また、GIGAZINEへ、その取材活動のためのコストの援助をしたのなら批判もありえようが、fuckyou氏は援助をしたのだろうか。fuckyou氏もまた、B-CAS社からの受益者の一人なのか。
Re:意味不明な反論 (スコア:1)
確かに書き込みが既出という指摘は私に非がある。これにも理由があるのだが、いいわけになるのでここでは書かない。
では本題。
その設立目的や出資者を鑑みて公共性がある場合でも、一定の影響力のあるメディアが企業や個人に対して社会的評判を落とすことにも繋がりかねない批判を行うときには、裁判のように厳密な違法性の立証責任が問われるわけではないにしても、そのような報道を行うことに合理性が無くてはいけない。当たり前のことだが、利害対立が起きている片方からの視点から取材を行うのではなく、B-CAS側から見たときにどのような主張があるのか、B-CAS社のあり方に疑惑を呈している人間からどのような主張があるのか、そしてそれらの主張を踏まえた上で自分たちがどう考えるか?この一つ一つが、利害対立の外部にいる人間に対してさえも説得力を持っていなければならない。それがフェアな報道というものだ。
税理士に取材したならば、(あくまで一般的には)財務諸表の公示義務違反が必ずしも悪意によって行われるのでないことは耳にしているだろう。微妙な判断が求められるにもかかわらず “公開していなかったということはやはり何か「見せたくない」だけの理由があるはず”と断言してしまう杜撰さ。そこから同時に読み取れるB-CAS憎しの視点。こういったマスメディアの報道において求められる基本的な視点を欠いた態度が、フェアな報道なんですか?という話。本当のことをいえば、追記事があるか無いかの問題でさえない。
>その著作に立花氏がどれほどのコスト(金銭的だけでなく人的時間的技術的もろもろ)をかけたか知っての上でのご意見か。受信料で運営されるNHKからの出資を受けるB-CAS社であれば、そもそも現在の秘密主義こそ許されないというべきである。
あなたの主張は、“まともな記事を書くにはコストがかかる”という一言で、一つめに今現在までのGIGAZINEの記事の質がまともな取材記事に到底達していないことを認めると同時に、GIGAZINEの立証責任のハードルを下げ、仕上げにこれによって発生する主張の正当性を根拠付ける証拠不足の責任をB-CAS側に転嫁している。
あるべき論は別にして、そもそも公共性があろうと無かろうと、後ろ暗いことをやっている人間が自らその手の内を明らかにすることはない。そこで如何に情報を集めるのかがメディアの存在意義をしめす檜舞台になるわけで。
学生時代マスメディアに関わる仕事をしている人の講座をとっていたが、はじめにやらされたのは、取材対象者への取材を申し込むときの依頼状を書くということだった。相手がどんな人間であろうと、自分の都合のために相手に時間を割いて取材に応じてもらう訳で、基本的には、事前に取材内容と取材の意図を明確に相手に伝え、更に相手の都合に合わせて日程を調整した上で、当日は菓子折を持って行くものだ。
GIGAZINEの記事では“アポなしだと会社の入り口を写すまでが限界でした”といっているが、B-CAS社に公共性があるからと言って、フラリとやってきた記者全てに対して時間を掛け相手の邪推を解く説明責任を負わなければならないのだろうか。ネット上では新聞やテレビ関係者の取材時の横暴に対して疑問を呈する記事というのは一定の頻度で見かけるが、今回のGIGAZINE記者の取材姿勢に対して批判を目にしない。完全なダブルスタンダードだろう。
>その中でいえば、GIGAZINEは実際に取材を行っているのであり、近い将来もっと大きな記事がでるであろう予告もしている。「行っただけ」でないことは容易に推定できよう。
どんな追記事が出てくるのか私も期待しているが、今まで出てきた記事を見るにつけ“今のところ行っただけ”なのは間違いがない。だいたいアポ無しで会社前まで行って写真を撮ってネットに晒すという行為は取材と言って良いのだろうか。電凸とかわらないだろう。
>立花氏の取材をもてはやすのならGIGAZINEをくさすのは自己矛盾である、ということに気付くべきである。
あんたのB-CAS憎しの怨念と、妙なGIGAGINへの思い入れに気付くのが先だ。
>また、GIGAZINEへ、その取材活動のためのコストの援助をしたのなら批判もありえようが、fuckyou氏は援助をしたのだろうか。
メディアの報道を非難するときには、取材活動のコストを負担してなければいけないという主張は寡聞にして耳にしたことがない。最近は毎日新聞の醜聞ネット記事が話題になっているが、批判をしている人間はどのような形で取材活動のコストを負担しているのだろうか?結局、この手の反論は“見ないで批判するな”“嫌なら見るな”のスパイラルと同様でしかなく、その主張の根幹には“批判ウゼエ”以上のモノはない。頭を冷やして文章を書かないと、こういう所に低レベルな情報消費者の地金が出るのだ。
>fuckyou氏もまた、B-CAS社からの受益者の一人なのか。
あんたこそGIGAZINEの内部関係者じゃないの?こんなところで頭の上に湯気立ち上らせてないで、早く追記事書いたら?がんばって調査するっていっていただろ。まだまだ全然頑張りが足りないゼ。
Re:杜撰な意見 (スコア:1)
中小企業では貸借対照表の公示義務を果たしてない会社がほとんどだけど、
損益計算書の公示が求められるような大会社では、結構多くの会社が
遵守してるんじゃない?
NHKの出資率50.9%の日本放送出版協会はきちんと公告してるよ
http://kanpou.npb.go.jp/20080709/20080709g00150/20080709g001500144f.html [npb.go.jp]
Re:NHKの責任 (スコア:2, 興味深い)
Re:NHKの責任 (スコア:1)
NHK放送技術研究所 [nhk.or.jp]の研究所概要 [nhk.or.jp]によれば「視聴者の視点に立った新しい時代の放送システムの研究開発」をしていることになっているようですが、今回のようなB-CASの問題が起こることを想定した研究は行っていなかったのでしょうか?
きっと技研の中の人達は、臭い物には蓋をして、長いものには巻かれて、見て見ぬふりをして、甘い汁だけを求めてここまで来てしまったんですよね。わかります。大規模な組織の中ってのは往々にしてそういうものです。
技研公開でB-CASの質問をぶつけられなかった臆病者より。
Re:NHKの責任 (スコア:1)
技研と関係ない所から出てきた技術(昔からあるスマートカードのCAS)、というか政治的決定に対して、
それを想定して技術的にスポイルさせる研究を予め行え、と言うのですか・・・?
「こんなこともあろうかと、B-CASが普及しにくくなる独自の放送方式(ISDB-T)を開発しておいた!」(違